本プロジェクトは、ISP切替および既存ネットワーク構成の把握を目的として開始しました。

調査の過程で、日本—アメリカ間のVPN接続において、端末単位VPN利用時のファイル転送遅延が顕在化していることが判明しました。

拠点内には以下の機器・サービスが混在していました。

  • ルーター/ファイアウォール
  • VPNクライアント接続端末
  • Cloud PBX(国内通信)
  • 複合機(ネットワークスキャン・クラウド連携)
  • 監視カメラ(IPカメラ)
  • Wi-Fiアクセスポイント

これらが同一ネットワーク上で稼働しており、国際VPN通信のみを対象とした検証が必要な状況でした。

資料が残されていない環境において、

  • 回線構成およびISP接続方式
  • ルーティング/NAT設定
  • VPN接続方式(端末単位クライアント型)
  • 無線LAN構成(Wi-Fiアクセスポイント配置)
  • 複合機・監視カメラ等の常時通信機器の通信経路

を整理し、論理・物理両面から構成を再可視化しました。

遅延要因としては、

  • ISPおよび国際経路特性
  • VPNプロトコル/利用ツールの仕様
  • SharePoint側の同期挙動
  • 端末単位VPN構成によるオーバーヘッド

といった複数の可能性を並列で整理しています。

単一要因に早期に結論づけることは避け、影響範囲と発生条件を段階的に切り分けました。

米国側担当者との協議において、ISP切替が改善案として提示されていました。
当方では独自に通信経路および回線品質特性を調査し、国際区間における経路混雑・IPv4帯域特性の影響が大きい可能性を確認。

その結果、

  • ISP切替は有力な改善手段の一つである
  • 他要因(VPN方式・SharePoint挙動等)も残るが、まず回線基盤を整備する合理性は高い

と判断し、委託範囲であるISP切替を実施しました。

単なる提案追従ではなく、調査結果に基づいた実施判断としています。

  • IPv6(IPoE)併存構成の設計検討
  • VPN・PBX・Wi-Fi・複合機・監視カメラを含むネットワーク全体の再文書化
  • 将来、VPN方式やクラウド利用形態を見直す際の基礎資料整備
  • ネットワーク全体を俯瞰した上でのISP切替判断
  • 国際VPN通信だけでなく、Wi-Fi・複合機・監視カメラ等を含めた構成把握
  • 今後のVPN方式変更やクラウド利用最適化に備えた技術的整理